富良野協会病院泌尿器科は、2012年(平成24年)5月現在、小山内裕昭医師(副院長)、沼田篤医師(主任部長、尿路結石治療センター長)、渡邊成樹医師(主任医長)の3名を常勤医として診療を行っております。これまで30年間の“泌尿器科のあゆみ”については、こちらに詳細を示します。

泌尿器科医師は、泌尿器科のみならず、人工透析センターの業務も兼務しているため、1人あたりの医師にかかる負担はかなり増しておりますが、医師3人がお互いの特性を活かし、一致団結して診療に臨んでいます。

当科の方針として、AAA(tripleA)urology、すなわち、Aggressive(積極的)、Active(活動的)、Academic(学術的)な泌尿器科診療を目標に掲げ、かつ患者様に優しい医療を目指し、これらを実践しているところです。 以下に、その内容についてご紹介いたします。



一般外来診療は、月曜日から土曜日(土曜は第1、第3、第5週のみ)の午前中です。 担当医はこちらを参照して下さい。 月曜日、水曜日、金曜日の午後は、特殊検査を必要とする患者様の予約診療のみ行っています。火曜日、木曜日の午後は、手術日ですので、外来診療は行っておりません。急患の場合はこの限りではありませんので、当院までご連絡下さい。

外来の特徴としては、最新式の医療機器を取り揃え、全ての泌尿器科的処置や検査に対応しています。また、臨床検査部や放射線科と連携し、血液・尿検査やX線検査等の可能なものは全て即日完遂、即日報告できるよう努力しております。中央処置室では、抗生物質の点滴や化学療法など、通常は入院で行う処置についても、可能なものは外来で施行するシステムが構築されています。

手術が予定されている患者様で、輸血の準備が必要な場合は、当科では“自己血輸血”を導入しています。自己血輸血は、手術前に自身の血液を必要量採取(採血)しておき、手術のときにそれを体内に戻す(輸血する)といった方法で行われます。自身の血液を使用するため、従来の輸血(同種血輸血:血液センターからの血液の輸血)よりも、副作用が非常に起こりにくいと考えられており、原則として適応があれば積極的に行っています。自己血輸血の専門看護師もおりますので、手術の際は詳細にご説明いたします。

一方、地域センター病院としての役割を担うべく、地域の老人保健施設の尿路管理を一手に引き受けています。また、病診連携の一環として、上富良野町立病院での出張診療(隔週、水曜日の午後)も行っています。診療日については、当科もしくは上富良野町立病院にお問い合わせ下さい。

診療担当医はいろいろな業務を兼務しているため、ときに外来受診の患者様の待ち時間が長くなっていることを外来職員一同、大変心苦しく思っております。医師不足の折、何とぞご理解を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。



泌尿器科病棟は、6階病棟(56床)です。 予定入院の患者様が多く、病床が満床に近い場合は、他の病棟に入院することがあります。 なお、特別室(差額ベッド)のご用意もありますので、ご相談に応じます。

病棟回診は午前中に行われ、必要に応じて午後回診が追加されます。定期手術は、月曜日、火曜日、木曜日の午後に予定されます。なお臨時手術の場合はこの限りではありません。病棟での各種検査は随時行われますが、特殊検査については、月曜日、水曜日、金曜日の午後に実施します。

手術件数は豊富であり、平成19年に新病院に移ってからは、平成19年度は694件、平成20年度は652件、平成21年度は706件、平成22年度は654件の手術を実施しました。その主な内訳を示しますが、前立腺、膀胱、尿路結石、透析関係の手術が多い傾向にあります。開腹手術またはそれに準ずる比較的大規模な手術も毎年増えてきています。当科開設以来の手術数の推移を示しますが、ここ数年は飛躍的に増加しています。





多忙な日常診療に流されるだけではなく、臨床上の貴重な経験はなるべく学術研究、または臨床研究として形に残すべく努力をしています。過去の経験を活かし、多くのデータを詳細に分析することで、必ず患者様のお役に立てるものと考えております。

そのため各種学会の参加の折りには、ただ学会の見学をするだけではなく、発表を義務付けて、全国のいろいろな先生方と議論しています。また、その成果は必ず学術論文として公表し、独りよがりの診療とならないように、更なる批評を受けるようにしております。このような地道な活動は、着実に成果を挙げ、最近では、各種講演や論文の依頼も多く、うれしい悲鳴をあげています。一方、学会活動にも積極的に関与し、現在、尿路結石症診療ガイドラインや高尿酸血症・痛風のガイドラインの改訂作業を担当しています。また、学術誌の査読依頼も多くなり、名誉ある仕事としてその大役を担っております。

当科が最近、力を入れている分野として、前立腺癌の診断と治療、血液透析患者における血管アクセスの検討、尿路結石症の診断・治療と再発予防、副甲状腺機能亢進症の診断と治療、重症感染症における耐性菌やエンドトキシン吸着療法の検討、診療ガイドラインやクリニカルパス、尿酸代謝やメタボリックシンドロームの検討、排尿障害に関する種々の薬剤の検討などが挙げられます。担当医はそれぞれ2〜3分野の専門知識を得るように努力し、他の医師にそれを伝承するようにしています。 情報を共有することで、幅広い診療に対応可能となっています。最近の当科の業績(学術発表学術論文)を掲載します。(平成23年6月現在)



当院は、卒後初期臨床研修病院(管理型)としての指定を受けていますが、当院泌尿器科は日本泌尿器科学会専門医教育施設・基幹教育施設に認定されておりますので、2年間の初期臨床研修が修了後、泌尿器科での4年間の研修により、泌尿器科専門医の取得が可能となります。現在、旭川医大泌尿器科からローテートしている後期研修医1名が当科で研修中です。

泌尿器科専門医取得のためのプログラムは、大きく臨床実地(手術、外来、入院、透析、カンファレンスなど)と臨床研修(抄読会、学会発表、論文執筆など)から構成されています。当科は、豊富な臨床件数を有しているとともに、学術指導体制も充実しているため、きめ細かい研修機会を提供できるものと自負しております。
指導責任者及び指導医
(平成24年4月1日現在)
指導医氏名 職名 卒業年次 資格等
泌尿器科 小山内 裕昭 院長 旭川医大 昭和58年 日本泌尿器科学会
  専門医・指導医
沼田 篤 主任部長 旭川医大 平成3年 日本泌尿器科学会
  専門医・指導医
○印は指導責任者
「医師の臨床研修に係る指導医講習会関係指針に則った指導医講習会」終了(厚生労働省)
「指導医のための教育ワークショップ」終了(日本医師会)
従来であれば、大学病院などの医育機関に所属していないと、専門医資格を取得することは非常に困難でしたが、当科での4年間の後期研修により、全く大学医局に属していなくても専門医試験の受験資格を得ることが可能です。もちろん希望があれば、短期間の大学病院での研修も可能となります。 後期研修プログラムの詳細はこちらから。





氏 名
小山内 裕昭
職 位 院長
出 身 釧路市、旭川医科大学医学部卒業
略 歴 昭和58年(1983年) 旭川医科大学 泌尿器科
昭和60年(1985年) 富良野協会病院 医長
昭和62年(1987年) 遠軽厚生病院 医長
昭和63年(1988年) 小林病院(北見市) 部長
平成元年(1989年) 深川市立病院 診療部長
平成 4年(1992年) 富良野協会病院 泌尿器科主任医長
平成18年(2006年) 富良野協会病院 副院長
所属学会 日本泌尿器科学会、日本尿路結石症学会、日本透析医学会、日本小児泌尿器科学会
資格 日本泌尿器科学会(同評議員、同専門医、同指導医)
専門領域 泌尿器科学全般、尿路性器悪性腫瘍、前立腺疾患、血液浄化法

氏 名
沼田 篤
職 位 主任部長
出 身 千葉県いすみ市、旭川医科大学医学部卒業
略 歴 平成 3年(1991年) 旭川医科大学病院 泌尿器科
平成 4年(1992年) 共愛会病院(函館市) 泌尿器科
平成 5年(1993年) 旭川医科大学 泌尿器科助手
平成 6年(1994年) 中田泌尿器科病院(札幌市) 泌尿器科
平成 7年(1995年) 道立紋別病院 泌尿器科医師
平成 8年(1996年) 北見赤十字病院 泌尿器科副部長
平成11年(1999年) 旭川医科大学 泌尿器科助教
平成20年(2008年) 旭川医科大学 泌尿器科 医局長
平成21年(2009年) 富良野協会病院 泌尿器科 主任医長
平成22年(2010年) 同 泌尿器科部長
平成24年(2012年) 同 泌尿器科主任部長・尿路結石治療センター長
所属学会 日本泌尿器科学会、日本尿路結石症学会、日本排尿機能学会、北海道透析療法学会、日本Endourology・ESWL学会
資 格 医学博士(旭川医科大学)、日本泌尿器科学会(同専門医、同指導医)、BLSプロバイダー、日本排尿機能学会(認定医)
専門領域 泌尿器科学全般、排尿機能、小児泌尿器科、女性泌尿器科

氏 名 萬上 弘子
職 位 泌尿器科医師
略 歴  
所属学会 日本泌尿器科学会
資 格  
専門領域  

氏 名 牧野 将悟
職 位 泌尿器科医師
略 歴  
所属学会 日本泌尿器科学会
資 格  
専門領域  



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